正月早々、帰省中に社会的底辺の若者格差を身近に見た。
明けましておめでとうございます。
私は母の再婚相手の家に寄せ…帰省しております。
30代の私ですが、義父はまあまあ可愛がってくれまして初詣に行ったり、
近所にご挨拶に連れ回されたり、ローストビーフや鯛の料理をふるまってあげたりしたりで風邪気味の私のHPが削り取られます。(その間も合間を縫って仕事しておりますが。)
実は義理の弟がおりまして、結構苦手です。控えめに言っております。結構というかもはや見下しています。もし本当の弟なら本気でボコボコにしているかもしれないなぁ…他人で良かった(義理の弟だけど)
どんな弟かというと、高校卒業したての19歳のホストです。
売れない、非イケメン、オラオラ系、ナルシスト、金髪で、漫画のウシジマくんのキャラにいそうな奴です。
彼が風俗嬢の彼女とお風呂に入っている現場に帰ってきた私ですが、新年早々本当についていないと思う次第です。
彼女は風俗嬢、19歳であどけない顔で、黒髪。おとなしくて、私たちに対してはほとんど口もききません。いつもへらへらしていますが、話しかけても無視をされ、若干いじめられっ子だったのかもしれないと思う事もあります。
(私が実の姉ならこの2人に対して多分出ていけ!!と殴り合いになっていたでしょうが、自分の家ではないのでアラサーは我慢します)
私の周囲には頭がよく、学歴もあり、バリバリ仕事をしている人がたくさんいます。外資系コンサル出身や、新規事業をバリバリやっていたり、MBAを持っていたりする方、外資銀行その他諸々。彼らは20代前半もいれば40歳代もいます。
10代後半の若者でさえキラキラとした眼差しで「意識の高い事」をいう。(実際伴っているかどうかは別として)
そういった人たちと接して、色々な話をすると自分の能力不足もさることながら彼らの知能や理解力などに対して尊敬の念さえ抱く事もあります。
そんな中の帰省で義理の弟たちと話をする機会があり、
だからこそ更に彼らに対して一層違和感のようなものを抱いたのかもしれません。
彼、彼女は水商売で働いていることを誇らしく思っているようです。もちろんそれは悪くないのかもしれませんが、自分の彼女が「風俗嬢」であり「無学歴」であり「ホストに貢ぐ女」であり、礼儀も恥じらいもない事に対して何も思っていない。
同年代よりも稼いでいることに対し、絶大なる自信を持っており「もはや昼の仕事なんてばかばかしい」と言っているのです。
20代半ばはそこまで義理の弟のような類の人間に対しても「まぁ、若いんだからやり直しもきくよね」というように考えていたのですがどうやらそれは間違いだったのではないかと思い始めたのです。
30代に入ると、同級生や様々な人の辿った道を見ます。小学校の友人がその後どうなったのか、10代で妊娠し、出産して離婚を経験した場末のキャバ嬢が今年収どれくらいもらっているのか。高校を中退し、その後暴走族に入った人がどうなったか。
今の段階で言えることは30代になって彼らが劇的に社会の中で地位を得る事はなかなか無いという事。ほんの数パーセントはあるかもしれませんがそれはイレギュラーであり、美談として語り継がれるほどまれであるファンタジーのような物。
一度社会の中で後ろ指をさされると、その環境からさらに悪化していく人が多い。人は多様な事象が起こるが小野事象というのはその人が所属しているコミュニティや環境によって決定する。
よって、一度得た人間性の「劣等」というか「怠惰さ」のようなものはなかなか拭えないのではないかと思っています。
彼らのような人たちがいても私はいいと思います。
影があるからこそ光があるのだから…
という大人な事は思いません。とりあえず、ドン引きしかしないので、
ささやかな抵抗として彼らがコンビニに行った隙にそっち内鍵を掛けて眠りにつくのでした。